効果的なリーダーシップ開発計画(LDP)を作成するための10ステップ

Leadership Circle | 2023年5月

あなたは、同僚がどうやって自信を持ってプレゼンテーションし、重要な会議を主導できるのかと不思議に思うことはありませんか? 将来のキャリア目標を目指すにあたり、チームをマネジメントをすることは含まれますか? 仕事には満足しながらも、上を目指すために自分自身でどう頑張るかがわからず、行き詰まりを感じたことはありませんか? リーダーシップ・スキルを一段上のレベルに引き上げたいなら、リーダーシップ開発計画の策定は良いスタート地点となります。

Leadership Development Planリーダーシップ開発計画(LDP)とは?

Leadership Development Planリーダーシップ開発計画(LDP)とは あなたのリーダーシップ・スキルやコンピテンシーを向上させるための体系的かつ構造化されたフレームワークです。 私たちの リーダーシップ開発行動計画はあなたの現状のリーダーシップ能力をベンチマークし、成長機会を特定し、あなたのリーダーとしての効果性を強化する行動や振る舞いを身につけるのに役立つロードマップとなります。

リーダーシップ開発は継続的なプロセスで、まずは自己認識からスタートします。 あなた自身のリーダーシップスキルをしっかりと見つめ、苦労しているところや改善の余地があることを理解すると、最も力を入れて取り組むべき分野に積極的に対応できます。 効果的な計画によって、具体的なリーダーシップ目標を策定し、それらを実現するために必要な行動の各ステップをはっきり描き出すことができるでしょう。

リーダーシップは筋肉のようなものなのです。 筋肉を強くしなやかに保つためには、ストレッチやウォーミングアップをして定期的に動かすのが最も有効です。 運動エクササイズの計画が健康上の目標達成に役立つのと同様、構造化かつパーソナライズされたリーダーシップ開発計画はリーダーシップの目標を達成するための正しいルートを導いてくれます。

Leadership Development Planリーダーシップ開発計画(LDP)の対象者とは?

以下のような特徴をお持ちの、リーダーシップ開発への自主的なアプローチを求める個人の方に最適です。

  • 自発的な人
  • 自主的な学習者
  • セルフモチベーションが高い人
  • 目標指向の人

私たちのLeadership Development Planリーダーシップ開発計画(LDP)は 職業上また個人として自らの育成開発の手綱を自分自身で握りたいとお考えの方に向いています。 私たちのセルフガイド型アプローチを利用し、あなたのリーダーシップ・スキルの評価、あなたのコアとなる長所や成長が必要な分野の特定、そしてあなたの効果的なリーダーシップの発現度を高めるための、あなただけの行動のステップを構築します。 Leadership Circleでは認定コーチングやコンサルティングを通じた幅広いサポートのご提供が可能ですが、このプランはリーダーとして自己成長を自主的に進めることに役立つフレームワークを提供いたします。

リーダーシップ開発の10ステップのチェックリスト

まず初めに、無料のLeadership Development Planリーダーシップ開発計画(LDP)PDFテンプレートをダウンロードしてください。 それから10ステップの リーダーシップ開発チェックリストを確認します。このリストはリーダーシップ開発計画を、あなたの目標や現状のリーダーシップ能力に基づいてパーソナライズするためのガイドとなります。

1. 無料のリーダーシップ・セルフアセスメントを受ける

私たちの研究に裏付けられた、無料のリーダーシップ・セルフアセスメントを受けて、あなたの現状の効果的なリーダーシップの発現度をベンチマークします。. 私たちのアセスメントでは、重要となるリーダーシップ・コンピテンシーを計測し、あなたの思考のパターンがどのようにあなたの行動・振る舞いやパフォーマンスに影響を与えるのかを認識するのに役立ちます。

2. リーダーシップ開発の機会を発見する

私たちのセルフアセスメント読み解きガイドを利用して、あなたのアセスメント結果を掘り下げ、リーダーシップ・コンピテンシーで最も注目が必要な項目を発見します。

3. One Big Thing(OBT、大事な1つのこと)を特定する

あなたのセルフアセスメント結果に基づき、あなたのOBT(大事な1つのこと)を特定します。 これはあなたのリーダーシップに関する目標宣言となり、実現したらリーダーとしての効果性に大きな影響をもたらすでしょう。 OBT(大事な1つのこと)の文を書く時は、その目標が自分自身のものであることを実感して確実にコミットできるよう、必ず現在形を使います。

目標の問いかけ:

      • リーダーとしての行動・振る舞いやスキルの中で、それを強化したら私の効果的なリーダーシップの発現度が最も飛躍するのは何か?
      • 他のリーダーが持っている資質で私が尊敬するのは何か?

目標の例:

      • 私は効果的な意思決定者である。
      • 私は物事を総合的な視点から捉える。
      • 自分の価値観に沿ったやりかたでリーダーシップを発揮する。
      • 私はチームからの意見を尊重し活用する。
      • 私は他者が自立したリーダーとなるよう育成する。

4. One Big Liability(OBL、大事な1つのマイナス要因)を特定する

あなたのリーダーシップ開発の最優先の目標を特定するのと同じくらい重要なことは、あなたの効果的なリーダーシップの発現度を後退させる可能性のある重大な行動・振る舞い(OBL、大事な1つのマイナス要因)を認識することです。 これはあなたのリーダーシップの中で、成長や向上の機会が最も大きな分野です。

マイナス要因の問いかけ:

      • もし私がそれをやめると、エネルギーやリソースを解放し、私のリーダーシップを新しいレベルに進めてくれる思考や行動・振る舞いのパターンは何か?
      • この傾向は、私のリーダーとしての効果性をどのように制限しているか?

マイナス要因の例:

      • 私はプロジェクトや任務を細かいところまで管理する傾向にあり、その結果、私のチームメンバーの自律性を制限し創造性を硬直させてしまう。

5. 未来へのビジョンを創造する

もし十代の頃にたった一度の運動で、残りの人生がずっと健康で、柔軟で、強い筋肉が保証されるとしたら素晴らしいことではないでしょうか? 残念ながら身体はそのようにはできていません。それは、リーダーシップも同じです。 リーダーシップ開発の旅は、あなたがどのような人物になりたいか、リーダーとして何を達成したいかについて、包括的な数年間にわたるビジョンにより導かれる必要があります。

ビジョンステートメント(文)の問いかけ:

      • 失敗しないとわかっていたら、何をしたいか、または何を作り上げたいか?
      • 5年後に、自分はどこにいるか、どのような人物になっているか、そして何を成し遂げているか?

ビジョンステートメント(文)の例:

      • 私は戦略的なリーダーで、信頼とオープンなコミュニケーションの文化を育むことによって複雑な課題を乗り越えることに長けている。

6. あなたが始める/やめる行動・振る舞いを定義する

あなたのビジョンを実現するために、どのような行動のステップを取る意思がありますか? あなたのOBT(大事な1つのこと)実現をサポートするために、始める行動・振る舞いを1つ、やめる行動・振る舞いを1つ決めてください。 どの行動・振る舞いを選ぶべきかで行き詰まったら、OBL(大事な1つのマイナス要因)を振り返り、その傾向を軽減するであろう行動・振る舞いを考えてみてください。

始める行動・振る舞いの例:

      • 私は、私の決断に伴う行動と結果に全責任を負い、1つ1つのシナリオを成長機会と捉える。

やめる行動・振る舞いの例:

      • 私は、物事がうまく進まないときに他者を非難することをやめる。

7. 「進捗確認サークル」を作る

リーダーシップは狭く閉ざされた世界には存在しません。 リーダーシップ開発の旅には確実な進歩を得るためのフィードバックが必要です。 普段から交流のある信頼できる人物を、5人から8人選んでください。 親友や、現在または過去の同僚から選ぶとよいでしょう。 彼らにあなたのOBT(大事な1つのこと)と始める/やめる行動・振る舞いを伝え、あなたのリーダーシップ開発の進度について、頻繁に忌憚ないフィードバックをくれるようお願いしてください。

8. 練習、練習、また練習

あなたのOBT(大事な1つのこと)に向けて着実に前進するためには、持続的な努力と一貫した練習が必要です。 そのためには状況に衝動的に反応するのではなく、全身全霊を傾け、思慮深く対応することに意識的に集中し、あなたの始める/やめる行動・振る舞いに意識を向けて実行する必要があります。

9. 振り返りと調整

リーダーシップ開発の旅に全身全霊を傾ける中で、定期的に立ち止まってどこまで進んだのかを振り返り、あなたの成長と変化に合わせたビジョンや目標の調整の準備も大事な旅の一部です。 研究によれば、日記をつけること(ジャーナリング)で認知処理や自己認識が向上し、自身のリーダーシップ開発について振り返るための強力な戦略となり得ると指摘されています。

以下は、自分のリーダーシップ開発について具体的に検討できるように、また改善の余地がある機会について考えられるように、振り返りの問いかけと日記(ジャーナリング)のサンプルです。

毎日の振り返りの問いかけ:

      • 今日、私はどんな課題に直面したか、そして、どのように対応したか?
      • 今日、私が誇りに思う行動や決断は何か?
      • もっと違うやり方はなかったか、または、もっといいやり方はなかったか?

毎週の振り返りの問いかけ:

      • 今週、リーダーとして最も重要な成果は何だったか?
      • 最大の課題は何だったか、どのように対応したか?

毎月の振り返りの問いかけ:

      • この1ヶ月で私のリーダーシップはどのように進化したか?
      • 私が意図した通りのリーダーとしての行動・振る舞いを発揮できたか?
      • 今後まだ改善が必要な分野は何か?

四半期ごとの振り返りの問いかけ:

      • この四半期で私のリーダーシップについて学んだ教訓のうち、最も価値あるものは何か?
      • この四半期で、自分の意図とリーダーシップのビジョンや価値観をどれだけ一致させることができたか?
      • リーダーとしてまだ成長する余地がある分野は何か、また次の四半期には、このギャップにどうやって取り組むことができるか?

毎年の振り返りの問いかけ:

      • この1年で、どのようなリーダーシップの成果やマイルストーンの達成があったか?
      • 私の未来へのビジョンやOBT(大事な1つのこと)は現状のままで良いのか、または調整する必要があるか?
      • 現在の目標やビジョンに向けて着実に前進するために、どのリーダーシップのコンピテンシーに最も注力する必要があるか?

10. あなたの進捗を計測する

リーダーシップ開発の旅を前進するにあたり、あなたの進捗を計測する方法はいくつかあります。

ピアフィードバック:「進捗確認サークル」のメンバーからのフィードバックは、あなたの効果的なリーダーシップの発現度を計測するのに頼りになります。

リーダーシップ・アセスメントの再受験:この旅を始める時に無料のリーダーシップ・セルフアセスメントを受けられたと思いますが、リーダーシップ開発計画を実行してからこのアセスメントを再受験することで、あなたのリーダーとしての効果性がどのように進化したか、まだ改善の必要がある分野は何か、などの貴重な洞察が得られます。

日記を見直してみる:あなたのリーダーシップ開発の旅の道中で、最初の頃の日記を見直すことは、あなたのリーダーシップ・スキルがどのように成熟したかを測る貴重な方法となり得ます。

次のステップ

上記のチェックリストを確認したら、私たちの無料のリーダーシップ開発計画PDFテンプレートをダウンロードして、早速あなたの計画をパーソナライズしてみましょう!

忘れないでください。これは旅であり、目的地ではないのです。 リーダーシップ開発は一つのプロセスであり、前進しながら向上していきます。 焦らず、集中して、着実に練習を積むことで、あなたはリーダーとしての成長を続けられるでしょう。

リーダーシップ開発の旅に専門家のお手伝いが必要ですか?

認定コーチにそのプロセスを進める手助けをしてもらいましょう。 Leadership Circleでは、個人、チーム、あらゆる規模の組織向けに、リーダーシップ開発のコーチングとコンサルティングをご提供しております。

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